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4時30分電話のベルで目が醒めた。燈の宗さん静御前さんが出発の4時30分なっても起きている気配ないので電話してくれたのだ。急いで準備して10分後の4時40分出発できた。
今日の立山は燈の宗さんが一週間前から一緒に行きませんかの誘い。9月に入っても残暑厳しく涼しい立山も良いかも
と便乗したのでした。高山植物は咲き終わり紅葉にも早いだろうが雄山に登ったのは31年前のこと。
その頃、1968年から1973年の6年間は毎年春スキーに出かけた。雄山に登ったのは1972年5月、高校の山岳部に籍を置いた友人のN君が今年は登って見るかと誘われたのでした。前日、登山靴(キャラバンシューズ)を初めて買い求めて雄山を目指したのでした。その日は素晴らしい天気で後立山連山から槍穂、白山。黒部の谷、黒四ダム湖
が見えて凄く感激したのでした。
福井から2時間で立山駅着いた。僕は車の中で充分熟睡できた。相当飛ばしたのかな〜燈の宗さんご苦労さん。
ケーブル発車迄に駅舎で朝食。ケーブル、高原バスを乗り継いで室堂へ。途中、一昨年家族で登った大日岳、奥大日岳の稜線を懐かしく眺めていた。岩峰の剱岳も見えて今日は素晴らしい天気になった。
玉殿の湧水で補給して気温9度の室堂を出発、陽射しがあって寒さを感じない快適である。立山三山は逆光でぼんやり見えている。石畳の登山道脇にはヨツバシオガマ、ヤマハハコ、タテヤマリンドウ、イワギキョウなどと少ない。チングルマの穂毛、イワイチョウなど草紅葉が始まりかけている。
花を撮ったり風景を楽しんでのんびり歩くので皆さんに追い抜かれていく。それでも御前静さんが遅れだす。数日前から風邪気味で体調今一のようだ。
一ノ越からの展望期待していたが黒部渓谷を挟んだ後立山連山は山頂部をガスで覆われている、山の判別ができない。
15分休んで雄山に取り付く、小石混じりの岩道は登り辛い。団体、子供はいない、老夫婦、若いカップルが多いのに驚く。静御前さんの歩みに合わせて登る、立ち止まることはなくゆっくりであるが一歩一歩足は出る、血色は良いし心配なさそう。三ノ越辺りからガスが出始めて雄山は見え隠れし始める。一ノ越から2時間雄山に到着。
ガスで展望は無くなった。それでも御前沢カールの雪渓と室堂が一瞬見る事が出来た。
3003mの雄山神社で安全登山のお祓いを受け、「さて下山しますか」と言うと静御前さんは「折角ここまで登ったのだから立山最高峰の大汝山に登りたい」と貪欲さに驚きました。20分でガスの大汝山で記念写真撮って雄山に戻って昼食にした。室堂発最終便は17時、時間を気にしながら短い昼食になった。
一ノ越まで45分、下りは快調に歩く事ができた。時間は気にすることも無くなってゆっくりのんびり雄大な風景を楽しみながら室堂へ下りた。
31年ぶりの雄山、月日の経つのは早いものである。若い頃はアルプスの岩峰に憧れた。鬱陶しい森林帯を抜けて岩道を歩くのが山登りだと思っていた。今日の立山はヅーット岩道だった、全く土を踏んで歩くことが無い。
土が無いから樹木は育たない、僅かにハイマツある程度だ。満足感、充実感が薄れてきたのである。
最近思うのであるが高山より樹木のある低山に心が奪われるのである。特に広葉樹の森がある山が好きになってきた。野鳥から小動物、岩魚、山女の泳ぐ沢、腐葉土の薫り、心が安らぐのである。山頂に立てなくても山の雰囲気を味わうだけでも満足してしまうのだ。年を重ねて食べ物と同じで嗜好も変わってきたのであろうか・・・。
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