戻る

年 月 日

山 名

標 高

2.5万図

天 気

当日福井市の
最高気温と最低気温
〔 〕は平年値+-

同行者

2004 5/26

祖跡コース
吉峰寺〜祝山〜仙尾山〜大仏寺山
〜永平寺ダム 

最も高い
仙尾山
(せんのおやま)
826m

山王
永平寺

28.9℃  13.1℃
(+5.0  -1.1)

燈の宗
吉峰寺の
クマちゃん

行 程
福井自宅出発700====福井県永平寺町永平寺ダム登山口(車デポ)730=====
福井県上志比村吉峰寺登山口(標高290m)805〜825----稜線1015----祝山(705.3m)1020〜1030----
仙尾山(昼食・昼寝)1130〜1330----血脈の池1415----大仏寺山(807.4m)1435〜1500----
大仏寺跡1508----虎斑滝1555----永平寺ダム登山口(標高350m)1620
                               ◆縦走 休憩時間含む ■出会った登山者 0人

山を始めた頃から祖跡コースは何時も気になっていた。
「祖跡コース」とは、曹洞宗開祖の道元禅師は、鎌倉時代に宋からの留学帰国後、越前に移り上志比の吉峰寺を開山し、大仏寺(のちの永平寺)を建立しました。吉峰寺から大仏寺を経て永平寺に至る12kmの稜線伝いの登山道は、開祖道元禅師が通られた道ということで「祖跡コース」と名付けられた。

登山口の吉峰寺との出会いは店を始めた1987年の2ヶ月後の元旦、自宅から雪道を九頭竜川溯り堤防を歩いて吉峰寺で初詣したのである。参道は1尺5寸の積雪、僅かな踏み後を辿って参道を登ったのでした。登ること30分、雪に覆われた吉峰寺でした。
「この雪の中、よう〜お参りになさった」と雲水から暖かい甘酒を差し出されたのでした。「コモ樽」のお酒も勧められたのでした。五臓六腑にしみわたり実に美味しかったのでした。雲水の暖かい言葉と好意は吉峰寺のファンになってしまったのです。それ以来、我が家の初詣は吉峰寺なのです。
この初詣も実に有り難い、本堂で住職と雲水の読経でのお参り、雲水手作りのお節料理のお弁当、もちろんお酒、甘酒、茶菓子が振る舞われるのです。

さ〜て、上の駐車場に車を止めて、吉峰寺境内に入った。丁度、朝のお勤めの時だった。雲水のお経が静かな山寺に響き渡っている。人が見えると何時も吠える犬は音無しい。尻尾を振って本堂の裏側に消えて行った。雲水が「犬を見かけませんでしたか」と探しているようだ。

本堂に手を合わせて本堂裏の登山道に入った。初夏の陽は燦々、雑木の森は実に清々しい。赤松の巨木が続き小さなアップダウンの道は快適です。
20m前に動く物がいる、よく見ると吉峰寺の飼い犬、愛称クマちゃんだった。上志比中学生の俳句がブナの木にぶら下がっている処で一服しているとクマちゃんも一服するのです。また歩きだすとクマちゃんも先導するかのように常に20mの距離を置いて登って行く。正しくコースガイドで露払いで熊避けにもなる。祝山への急登を登り切ると稜線尾根だ。
稜線を西に歩き祝山山頂、南の谷は美山町の芦見の谷、西中の校舎が見える。クマちゃんは暑いのか木陰で腹を地面に付けてゼイゼイと息が荒い。
燈の宗さんがペットボトルの水を与える、大きな舌を使って実に美味そうに飲んでいる。

標高700mの稜線直下に何と林道が。前方に削岩機の音がドドドっと静かな山にこだましている。大型のダンプカーが土砂を満載して土煙をたてて下って行く。何の為の林道建設なのか〜ブナの森を杉の植林地に替えるのだろうか〜生活道路、観光道路とも思えない。
先人が日本中、緑の山にした事業は「万里の長城」に匹敵、優るとも劣らない事業だと林業関係者はおっしゃるのである。先人が大事に育てた山を傷つける事業はもう〜お終いにして欲しい。

クマちゃんはその林道を歩いて稜線上の僕達を見上げながら行く。林道を横切る所では、ここから山道に入るのだよと言わんばかりに待っている。

ひときわ大きなブナの有る処が仙尾山だ、北と南に切り開きが有って展望は良い。時計は11時半、この先の大仏寺山は木陰は無い。仙尾山で昼食とした。木陰でクマちゃん入れての昼食、弁当広げても口を出す事はない。さすが寺で飼われているのか躾けが出来ている。お腹満たされば眠たくなる、ゴロンと仰向けになって空を見ると青空に白い雲がフンワリ浮いている、夏の雲だ。1時間の昼寝だった。目覚めのコーヒーを入れていると何処ともなくクマちゃんが現れる。

仙尾山から大仏寺山は若いブナの森だった。木漏れ日の緩やかな尾根は風も有って気持いい道だ。血脈の池では何とクマちゃんが池の中に入っている、この暑さで池に飛び込んだのであろう。
大仏寺山は見晴らしが良い。展望を楽しんで休憩。苔むした仏像が数体の大仏寺跡は清水も流れてとっても雰囲気の有る処だ。虎斑滝を見物してダムサイトに着いたのでした。

クマちゃんの姿が見えない、トランクにリュックを入れているとクマちゃんが走って来た、山道を通って帰る素振りはなく、ドアを開けると飛び乗ったのです。クマちゃんを乗せて吉峰寺へ戻ったのです。

明くる日、吉峰寺に電話すると登山者と一緒に山を登り自分で帰ることなく永平寺で待って居るそうです。何度か迎えに行ったとの事でした。朝「犬は見かけませんでしたか」の意味が分かりました。
電話越しにクマちゃんの鳴き声が聞こえてきました。

燈の宗さんのいつもの有り難い(ウン!)説法とクマちゃんとの実に面白く楽しい祖跡コースでした。
クマちゃんありがとう〜。


大仏寺跡

吉峰寺 本堂

上志比中学校生の句(平成15年7月作成)

祝山 山頂で水を飲む

上志比中学校生の句

白山と朴の花

稜線直下の林道

大きなブナの仙尾山 山頂

仙尾山 山頂で昼寝

仙尾山から大仏寺山は若いブナの森の道

血脈の池

大仏寺山 山頂

虎斑滝

車に乗ったクマちゃん

曹洞宗 大本山 永平寺

キリ(桐)の花