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年 月 日

山 名

標 高

2.5万図

天 気

当日福井市の
最高気温と最低気温
〔 〕は平年値+-

同行者

2001 11/7

飯降山
いいぶりやま

884.3m

越前大野

快晴

14.6℃---5.8℃
(-3.0  -2.4)

 燈の宗 清の宮 
千の宮 伏見博

行 程
福井市出発900====福井県大野市飯降登山口(標高190m)1000〜1015---山頂三角点1255----
飯降山頂広場1300〜1500-----登山口1650
                               ●往復 休憩時間含む ●出合った登山者 0人

三重県の津市から3時間かけて伏見博さんが99年4月以来の登山に駆けつけて来た。人の生命を預かる仕事 毎日の激務で睡眠不足だそうだ。歴史を感じさせる『飯降白山大権現』と書いてある石碑が登山口だ。歩き始めて玉の汗 以前より随分体力が落ちてみえる。伏見博さんの歩みに併せてゆっくりと行く。
登山口辺りの木々の葉は未だ緑のままだ。30分歩いた所から黄・赤と色着け始める 立木の間から冠雪の白山、経ヶ岳と荒島岳も昨日からの冷え込みで山頂部だけが白く見えたが、快晴の陽射しで飯降山頂に着いた頃は融けて無くなっていた。そう云えば今日は立冬だ、例年になく遅い冬の訪れのように思える。久ぶりの5人での登山 何時になくにぎやかである。子供に聞かせたくない会話が静かな山に笑いが飛び交う。いい天気と好きなことやっているのだから・・気心知れた仲間で解放的にさせてくれる。鎧脱いで心の中までさらけ出す。皆さん童心に変えてくれるのが山かも知れない。尾根稜線はブナが紅葉盛りである。2時間45分かかってようやく山頂(ガイドブックでは標準タイム1.5〜2時間) 
青い空に純白の白山が印象的だ。何時ものようにたっぷり2時間の昼食 ぽかぽか陽気で楽しいひとときをすごした。
午後11時 伏見博さん津市に無事到着の連絡あり 一安心。
アルバム ●清の宮さんの絵手紙 1976年10月5日/旧社 冠雪の白山 荒島岳 大野特産上庄里芋皮むき水車 他 

〜千の宮さんの手記〜
今日は6時に目覚まし時計をセットする。いつもはあともう少し眠っていたいと、なかなか起きられないのだけど、今日は潔く起きる。
今日の山は飯降山、おにぎりをにぎりながら、山の名の由来を考える。ご飯が空から降ってきたからないのか・・・と単純な発想。
10時 飯降山登り口の着く。山を見上げる。まるで私達を待っていてくれたかのように優しい感じがする。
落ち葉を踏みしめながら歩く。なんとも心地よい音が響き渡る。山の中腹あたりで、雪を抱いた白山の全景が見えてきた。荒島岳の峰にもうっすらと雪が見える。しばしその美しさに見とれて疲れが薄らいでいく。途中、黄色く色づいたブナの葉が太陽の光をいっぱい浴びて、青い空を背景に輝いている。「もうすぐ頂上だ」shonさんの声も弾む。山頂に着いた頃には1時になっていた。
さあーお楽しみのランチタイム。いい匂いがあたり一面に立ちこめる。うーん おいしい!澄み切った青空 暖かい陽の光 楽しいおしゃべりあっという間に時は過ぎていく。3時 昨日の雨で柔らかくなった地面を滑らないようにゆっくりと降りる。
「降りるまでに一回はしりもちをつくよ」とshonさんが予想したとおり、全員仲良くしりもちをついた。平地に降りた時は5時近くになっていた。飯降山を見上げる。山は優しく私達を見送ってくれている。また明日から頑張ろう!ありがとう!自然に感謝の気持ちがわいてくる。

飯降山の由来 『福井の山と半島』福井大学ワンダーフォーゲルOB会 昭和45年初版より
飯降山縁起
今から1200年前の天平6年に泰澄(たいちょう)大師により開かれた山 
大師この山に御座の時 皆人の参詣いたし見奉るに鍋薪何にてもしたくこれなきに 時々の飯をきこしめし候へば 定めて天よりすり申さうなと 申事其の世話いまに飯降り嶽と申しなり
(泰澄大師がこの山におられたとき、皆んなが参詣して見てきたところ、鍋、薪などなんのしたくもないのに、大師が三度三度のご飯を食べようとされるとき、きまって天からご飯が降ってくるようすであったという。そのことが今に語り伝わりそれで飯降嶽という)


伝説 深山木より
昔々、三人の尼がこの山にこもり、厳しい苦行に精進していました。その苦労を天津神がご覧になって励まされたのか、毎日飯が降ってくるようになり、三人の尼はこれを食べて行を続けました。だが年がたつにしたがって行をする決意が薄らぎ、ただ降ってくる飯を三人で分け合って食べるだけとなりました。しかし、三人の腹を満たすだけの量ではありませんでした。そこでその中の二人の尼が三人分の飯を二人で食べればひもじい思いをしなくてもよいと相談しました。ある日のこと、二人の尼は他の一人を高い崖の上に連れて行き、油断を見すまして深い谷底に突き落としてしまいました。それで二人の尼はさてこれからは三人分を二人して食べようと喜びました。けれども、その日から飯は一人分少なく降ってきました。そこであわてた一人の尼がついに自分一人して食べようと思い、他の尼を同じようにまた谷底へ落としてしまいました。さあ、これで一人で食べられると思っていたのに何としたことかこれからは、一粒の飯も降らなくなってしまいました。一人ぼっちになった尼は行を続ける力もなくなり杖にしがみつくようにして山を下りました。